悩み事

バリウムでトイレが詰まった!原因・今すぐできる対処法・詰まらせない予防法まとめ

はじめに

健康診断でバリウム検査を受けた後、トイレが詰まってしまった――そんな経験はありませんか?実は、バリウムの性質や排出状況によって、誰にでも起こりうるトラブルです。本記事では、バリウムでトイレが詰まる原因から、自分でできる対処法、詰まらせないための予防法まで、徹底的に解説します。

なぜバリウムでトイレが詰まるのか?【原因解説】

バリウムの性質と排出メカニズム

バリウムは造影検査に使用される硫酸バリウムで、非常に重く、水に溶けにくい性質を持ちます。このため、体外に排出された後、便とともに便器の底や配管内に沈殿しやすく、固まることで排水を妨げます。

水分不足や排出遅れが詰まりを誘発

検査後すぐに十分な水分を摂らなかったり、便意を我慢したりすると、バリウムが腸内で固まってしまい、大きく硬い塊となって排出されます。これがそのままトイレに流されると、詰まりの原因となります。

バリウムでトイレが詰まったときの対処法【自力編】

お湯+中性洗剤を使った方法

まずは便器に40〜50度程度のお湯を注ぎ、中性洗剤を入れて数時間放置します。これにより、バリウムが柔らかくなり、自然に流れることがあります。高温すぎるお湯は便器を傷める恐れがあるため注意が必要です。

ラバーカップの正しい使い方

いわゆるスッポンを使って物理的に詰まりを動かす方法です。便器にしっかりと密着させ、強く何度か押し引きを繰り返すことで、バリウムの塊を動かし、配管へ流します。密閉がポイントです。

真空式ポンプやワイヤーブラシの使用法

より深い位置で詰まっている場合は、真空ポンプやワイヤーブラシが効果的です。ワイヤータイプは塊を崩しながら押し出せるため、軽度の配管詰まりにも対応できます。ただし、使い方には十分な注意を払いましょう。

絶対にNGな対処法

熱湯を直接流す、強力な酸性洗剤を使用する、棒で無理に突くなどの行為は便器や配管を傷つけ、かえって状況を悪化させる危険性があります。無理な自己判断は避けましょう。

詰まりが解消できない場合の対応【業者を呼ぶべきタイミング】

業者を呼ぶ判断基準

・水位が上がってくる ・何時間も水が引かない ・悪臭や異音がする これらの症状が見られたら、自力での対応は難しくなっている可能性があります。すぐに専門業者に連絡しましょう。

業者に依頼した場合の費用と作業内容

一般的な詰まりの除去費用は8,000〜15,000円程度が相場です。高圧洗浄機や排水管用ワイヤーなどの専用器具を使い、安全かつ迅速に詰まりを解消してくれます。

次回から詰まらせないための予防法【事前対策】

水分をたっぷり摂る

検査後は少なくとも2リットル以上の水を摂取することが推奨されています。水分補給はバリウムを便と一緒に排出しやすくする最も効果的な方法です。

下剤を必ず服用する

医師や病院から処方された下剤は、バリウムの体外排出を助けます。服用を忘れたり、勝手に服用を止めたりしないようにしましょう。

排便を我慢しない

便意を感じたらすぐにトイレへ行く習慣を。長時間の我慢は便の硬化やバリウムの凝固につながり、詰まりの原因になります。

バリウム便を流す前の工夫

バリウム便が大きく固まっているときは、新聞紙で包んで崩したり、割りばしなどで軽く分解したうえで流すと、詰まりを防げます。

まとめ

バリウム検査後のトイレ詰まりは、正しい知識と予防策を持っていれば恐れる必要はありません。大切なのは、「しっかり水分をとる」「指示通り下剤を飲む」「異変があればすぐ対処する」ことです。もし詰まってしまっても、落ち着いてこの記事の内容を参考にしてください。最悪の事態を避け、安心して健康診断を受けるための知識として、ぜひ覚えておきましょう。